今日は大鯉1匹

明日は用事があり、どうせ釣りにはいけないからと自分を納得させて、朝から釣り竿2本を携えていつもの池のある公園に突入しました。3日連続です。

池の奥まった木陰の指定席で朝早くから竿を出していた先生K村さん(80)は本命のブルーギルをすでに10匹(最終的には15匹)という大漁でご機嫌でした。

先生は僕が勝手に命名した”K池の自然を守る会”の重鎮です。他にはベテランのバードウォッチャーでカメラと両刀遣いの猫さん(80)、週末に中型バイクで登場するライダーのテラさん(60代)、歓談するだけで釣りには参加しない顧問のボンベエさん(78)らがメンバーです。アラ古希でも若手の僕は新参の付け足しといったところです。

会には”在来種と自然環境を守ることを目的とし、有害な外来種を駆除”という大義名分があるようです。駆除対象魚の大本命は年1匹ペースで計2匹しか釣れていないブラックバス、そして本命は万単位でいると推測されるブルーギルなのです。どちらも環境に悪影響を与えるとされる特定外来生物に指定されています。

残念ながら小一時間の釣果はブルーギルと在来種で即リリースのクチボソ(モツゴ各1でどちらも約5㎝の超小物。僕の腕じゃこんなものです。

アタリが少なくなった11時過ぎ、”ちょっと帰る前に遊ぶか”とルアー竿に持ち替えました。パンの切れ端を錨針にひっかけて投げたところ、ものの5分もしないうちにドスンというアタリ!

ひょっとして大本命のブラックバスかもという期待は大きく外れ、K池に100匹以上は巣くっているコイでした。巨大な魚影が右往左往!竿がしなります。今日のは今夏2番目のビッグサイズ80㎝クラスの大鯉でした。

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人里のコイは餌をやる人が多いせいか丸々と太っていて、その割に力は今一つ。単なるデブなのです。

池には一応「餌をやらないでください」の高札があるのですが、皆さん守りません。

「ばかやってるよ」と帰り支度を済ませた先生と今日は釣りを休んで野鳥を狙ってカメラを構えていたいた猫さんらが冷ややかに見守るなか、数分後には大鯉を岸に寄せることができました。エイ!とばかりに太めの鋼鉄線で自作したギャフ(手鉤)を口に掛けて一気に引きずり上げました。

この時の重量感がたまりません。後は写真を撮ってリリースという流れです。

鯉は実をいうと外来生物なのです。駆除の対象になることもあると聞きます。

増え過ぎで生態系に悪影響を与えている可能性は十分に考えられます。鯉ヘルペスとかで自滅したりもするそうで、この池も例外ではありませんでした。いったい誰が放流したのでしょうか。幼魚が釣れないところからすると繁殖はせず、放流個体がどんどん大きくなったのかも知れません。ブルーギルブラックバスに幼魚が食べられたという人もいます。

池の魚はどれも冬眠に入るのか、寒くなると釣れなくなります。今年の釣りシーズンも終了間近かです。動物虐待と思われるのも癪なので、鯉釣りはコイツを最後にしようかと思います。