懐かしや 仁鶴さんのボンカレー自販機

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「3分間待つのだぞ」剣豪ドラマ「子連れ狼」の拝一刀に扮した上方落語家・笑福亭仁鶴さんのCFが懐かしいライスとセットになったボンカレーの自販機です

8月に84歳で亡くなった仁鶴さん。仁鶴さんと言えば50年以上も前の我が中学生時代は関西ローカルのバラエティ番組の常連キャストでした。とにかく面白かったのです。吉本興業が急速に勢いを増してきた時期でもありました。調べるとボンカレーの発売も1968年。同じ頃だったのです

仁鶴、桂三枝今は文枝)、やすきよ横山やすし西川きよし)、コメディNo.1(本当はアホではないアホの坂田前田五郎

当時の吉本若手芸人のエースといえばこんなところだったか。仁鶴さんが最年長で30代初め、他はまだ20代。同級生仲間にはそれぞれのファンがいて「一番おもろい(面白い)のは誰か」で論争になったこともありました

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この自販機があるのは神奈川県相模原市にある中古タイヤセンター。駐車スペースの後ろにレトロ自販機約100台が2列でズラリと並び、現役で稼働しています。テレビで何度も紹介されていて下手な説明は不要の新名所なのです

訪問したこの日も地元の横浜や相模ナンバーに交じって東京や千葉など他府県の車も集結しており、若者やファミリーで賑わっていました

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買いました400円を投入してボタンを押すとドスンと落ちてきました。すでに温まっていて、3分間待つ必要はありません。自販機の構造が「温蔵庫」になっているようでした

ボンカレーライス元祖・女剣士の琴姫さま(琴姫七変化)で一世を風靡した松山容子さんが微笑むオールドパッケージがコピーされた紙に包まれていました。「ほか弁」のイメージです

松山さんはネットで調べてみたら仁鶴さんと同じ1937年生まれの83歳。お元気なようです。最近はお姿を見なくなりましたが昭和の後半くらいまで、「琴姫さま」の後も時代劇を中心にご活躍で、実家では「琴姫さまが出ている」で通じる女優さんでした

食べました。ボンカレーのお味はというと、美味しかったです。じっくりと煮込んであり、喫茶店でこっそり出しても人気のランチメニューになると思いました

何度も食べているはずなのに味をすっかり忘れているアラ古希オヤジ。いつものことでありました

「じっと我慢の子であった」仁鶴さんのご冥福をお祈りします