それは近所の公園にあるスダジイの根元にありました。
最近親しくなった近所の爺(86)から「スイカみたいなキノコ」があるので見てくれと声をかけられて写した1枚です。大きさはコブシくらいの深紅のキノコでした。
「あれ?」爺が首をひねりました。昨日はもっと色鮮やかだったらしいのです。
「ちょっとコレで調べてよ」と、手には無いスマホをキノコに近づけるようなしぐさは「グーグルレンズとかで検索してよ」ということなのでした。爺はガラ携すら持たないのですが、どこで知ったのか画像から検索できることをご存知なのでした。
グーグル先生であっけなく名前が分かりました。独特の形状で近隣種は少ないようです。
このキノコの正体はカンゾウタケといい、食べられるそうです。
生えていたのはこの大木=スダジイです。
カンゾウタケはシイやクリの老木に生えるとされてます。
御多分に漏れずでした。
カンゾウタケを漢字にすると肝臓茸。これも見かけ通りです。
全世界に分布し、酸味のある独特の味で食用として重宝されているようでした。アメリカではビーフステーキ・ファンガス(ビーフステーキの菌)、フランスではラング・ド・ブフ(牛の舌)と呼ばれています。
焼肉メニューのレバー、ステーキ、タンってことですか。
爺には美味しいらしいので食べてみては、と奨めてみましたが笑って断られました。