アホヅラの巨大鯉 その正体はソウギョ

前回のアップで紹介したアレが釣れました

満身の力で引っ張り上げています

対岸にいたバードウオッチャーの爺が今回もアラ古希オヤジの「雄姿」を撮ってくれました

3月31日、快晴で気温が初夏並みに20度を超えた日でした

ルアー竿を携えていつもの池に出撃

ターゲットはアホヅラの巨大鯉です

1ヶ月ほど前から時折、姿を見せる巨大な魚で鯉(コイ)だと信じ込んでいました

この魚は正面を向くとウーパールーパーにちょい似でのっぺりとした面構えのうえ、下向きで小さくうつろな目という「アホヅラ」なのです。コイとは別種ということを想定すらしなかった私もアホでした

 

水面を眺めて待つこと10分(「待つ」には値しない?W)

悠然と泳いでいるそれらしき魚影を数日振りに発見したのです

アホヅラに見合った緩慢な動きで水面近くに現れたかと思えばゆっくりと潜航してしまいます

三角の背びれが水面から出て静かに進むさまはジョーズのようでもあります

期待もせずに取り敢えずと巨大魚が潜っていそうな付近に仕掛けを投げ落としました

そしたら何と、第1投目でヒットしたのです

暴れるように強く引くわけではないのですが、とにかく重い、重すぎる!!!

取り込むのに10分以上もかかってしまいました

アラ古希のオッサンにとっては厳しい戦いで息が切れそうでした。2日たってもまだ肩と腰が痛みます

横たわる薄茶色の巨大な魚体は不気味です

計ると体長はちょうど1メートルありました。重さは分かりませんが10キロオーバーは確実です

ソウギョじゃないか?」

たまたま通りがかった爺さんが教えてくれました

言われると確かにソウギョ(草魚)のようでした

背びれが三角形ヒゲがないのが鯉との主な違いです。「アホヅラ」などと失礼なことを言ってしまいましたが、目が下の方についているなど顔も鯉とはちょっと違います。釣ったのも見たのももちろん初めてでありました

ソウギョ中国原産で食用としてかつて移入されました。草食で水生植物を食べつくす被害も報告されており、生態系被害防止外来種(生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす恐れがあるとされる外来種)に指定されいています

何でこの池にいるの?

「鮒とかを放流した際に稚魚が紛れていた」という写真を撮ってくれた爺の唱える説が有力のように思いました。この池は15年ほど前に「かいぼり」をしており、干上がった池を元に戻そうと近場の川や池から網で捕まえた小魚や稚魚を放流したそうです

ソウギョは釣った池へのリリースとなりました。15年の孤独はさらに延長されました