東京では史上最早の桜の開花宣言があった翌日の3月15日。この日も日本全国をポカポカ陽気が覆い、近所の池には朝から多くの釣り人で賑わっていたそうな。まあ多くといってもせいぜい4~5人でしょうが
「もう皆さん帰りましたがクチボソ(モツゴ)はたくさん釣れてましたよ。鮒は1匹も釣れなかったけどコイが4回も掛かってその度に仕掛けが切られて参りました」
出遅れた小生が池に着いた11時過ぎ、唯一残っていた電車でやってくる鮒を専門にしているオッサン(70代後半)の弁でした
さいな! ほんじゃあ、コイでも釣るか♬
午後の予定が延期になって何をしようかと思案していたところでもあったので我が家に取って返しました。思い立つと行動は早い
玄関先に立てかけてあったルアー竿と仕掛けを点検し、餌は角砂糖大に切りそろえた食パン2分の1枚
昼頃には池に戻って竿を出しました。鮒釣りのオッサンは帰った後でした
目標はメーター級の巨大鯉です。目の前を悠然と横切ったのが見えました
しばらくして掛ったのは小さめの50センチ級錦鯉
観賞用としての価値はないと思われますが白ベースに朱色班が鮮やかな錦鯉でした
小ぶりだったのとまだ春先で魚も筋肉が温まってなかったのか簡単に取り込めました
目標からするとハーフサイズでちょっと残念です
1匹釣れたら予定終了。無理はしません
スマホに魚影を納めてリリースとなりました
昔はいなかったという鯉はいったい誰がいつ放したのか
この池にたむろする自称自然愛好家の間ではよく話題になります
養殖業者が出来損ないを捨てたとか、近くの比較的管理されている某池から邪魔になった鯉をここで放したとか言われています
コイは中国原産の外来生物であることが判明し、自然界での放流は原則禁止です。大型の魚なので食物連鎖の上位に位置し、周囲の環境に悪影響を与えている可能性は否定できません
殺すのは可哀そうと思ってのことでしょうが自然保護の観点からすれば憂うべく事態なのです
また「鯉は愛護動物」と勘違いしている人、餌を与える人も多くいます
ちなみに愛護動物に魚類は含まれておらず、当然ですが鯉も愛護動物ではありません