南風が入り込んで小春日和となった11月は中旬の16日のこと、ダウンから薄手にアウターを戻して散歩していたら
強い太陽光でメタリックに輝くカメムシを発見!
体長2㌢くらいでカメムシとしては大型の部類です
冬も迫っているというのに頑張って生き残ったカメムシ君は
池を取り巻く柵を繋ぐポール のてっぺんで悠々と日向ぼっこをしていました
その時に撮った、ちょっとピンボケ気味のスマホ写真がこちら
そして数分後
何か首の付け根付近の後頭部がむず痒い!
指を服の中に入れると何か虫がいる気配のコリコリ感!
虫はつかめず、触った指には異臭が
カメムシ臭?
先ほどのカメムシ君が首筋に侵入していたのです。あわててアウターを脱ぎ、ラジオ体操さながらに全身をパタパタさせて振り払いました
振り払ったカメムシ君はというと、どこかに雲隠れです
鼻を近づけてカメムシ臭を調べると、脱いだアウターは無臭でセーフ。シャツの首筋はしっかりと臭ってましたが、大して強くもなくてまずは一段落でした
この臭いは、マルカメムシ(お馴染みの小型で緑色のカメムシ、屋外に干した洗濯物にくっついていたりする)の悪臭をベースに、エスニック料理の香辛料が混っているような・・・
それほど不快でもなく、さらに何かとブレンドすればアニマル香水にもなりそうな微妙な匂いだったことをカメムシ君の名誉のために付け加えておきます
(注)臭いを匂いに変えました
家に帰ってネットで調べると、どうもアオクチブトカメムシらしい
青口太亀虫
漢字だとこうなるようです
味のある文字列です。お笑い芸人の芸名にもなりそうで
ただ、更に調べるとアオクチブトカメムシは数が少なく、専門家でもあまり見る機会がないとのこと。しかも登山していて見かける山地性と
平地には、ツノアオカメムシというよく似た種がいてコチラかも
角青亀虫
漢字はこのように。ちょっとインパクトが弱いか
気になるのが「胸部の側角」という名前の肩パットを入れたようなツッパリです
ところがですが、この2種に共通する立派なツッパリが、我がカメムシ君にはないようです
時は5日後の21日。いったん気温が下降、そして再び上昇して小春日和が再来した日です
またもやカメムシが全く同じ場所で日向ぼっこをしているのを発見。指定席か!
前と同一の個体のように思えます
もう一度、写真を撮りました。前回よりはちょっとマシに映ってます
帰宅後に調べてみました。いよいよ分からなくなりました
カメムシは図鑑で調べると185種類も登録されているのです
その中でミナミアオカメムシ南青亀虫とアオクサカメムシ青臭亀虫が追加で候補に入りました。おふざけはいけませんが、漢字にすると笑えます
でもこの2種は、どちらも胴が丸っこい"ずんぐり体型“
我がカメムシ君はもう少し直線的で"スマート体型”です
寒さと食糧不足で痩せたのか?
昆虫は外骨格なので、それはありません
スタイルからすると、やはり最初の候補であるアオクチブトカメムシに似ているのですが、肩のつっぱり(胸部の側角)が全くないので違うかも
次回に見たときにはしっかり捕獲しよう。カメラも上等なのを買おう、と決意です
結局分かりません 誰か教えてください
という 中途半端な結末でした
おまけの赤とんぼ
赤蜻蛉
漢字はちょっと難しい
透明な翅がキラキラと輝いています
2回目のカメムシ君を見失った直後に発見しました
コチラも陽だまりに佇んでました。生きてるぞ!と静かに主張しているようでした
家に帰って調べると、赤とんぼは16種類が図鑑にでていました。
この赤とんぼはスタンダードで区別のつきにくい
ナツアカネかアキアカネのどちらかのようです
夏茜 秋茜
漢字遊びも続きます。芸者さんの名前に使えそうな艶やかな響きです
種の特定のほうは、カメムシ同様にピンボケ写真だけではやはり困難なようで
ネットによると、見分けるポイントが”横から見たところの模様″となっていました
昆虫は何でも捕まえて、死骸になっても図鑑で現物と見比べていた少年の頃を思い出しました
アラ古希のオッサンが虫かごを持って散歩するのはちょっと恥ずかしい
小春日和のひと時でした