十国峠 その名の由来

山頂からの富士山の眺めは圧巻

温泉地の箱根熱海の間に位置する十国(じっこく)峠

車で通りかかったのは何度目になろうか。想像を掻き立てるお洒落なネーミングだ。

今回は熱海からの帰路、先は箱根経由で小田原に向かう途中の昼食休憩だった。

食堂や大きな売店のある道の駅が「裏山」の日金(ひがね)山に登るケーブルカーの麓駅と一体化している。

日金山と本来の峠道であったろう道の駅付近を合わせた一帯を十国峠と称してもいるようだ。

ケーブルカーに初めて乗った。所要時間3分。あっという間の到着となる。写真では建物の左側に線路とその上方に山頂駅が見える。

日金山山頂の駅舎を出るとこの日は快晴だったこともあり、目の前に広がったのは360度の展望だった。

中でも際立つのが北西の眺めだ。午後の太陽光でほんのり赤く染まる霊峰・富士(上の写真)。その山腹で雪模様を引き裂いているのは江戸時代におこった宝永の噴火口

そして富士山と逆方向になる東側は海。相模湾の先には三浦半島がせり出し、さらに先から房総半島らしき陸地が覗き込むように覆いかぶさる。先に見た富士山に圧倒されてこちらの写真は撮り忘れてしまった。

 

十国峠の名称、それは旧国名の「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十の国がここから見渡せたことに由来するそうな。なるほどなるほど。

まだまだ知らないことばかりのアラ古希のオッサン。もっとも山頂にいたのはほとんどが若者であった。