野生の山椒(サンショウ)3本発見

食欲をそそる一方で気品が高くて不思議な高揚感のただようジャパニーズハーブ山椒。

何か僕には思い入れの深い香辛料です。関西育ちと関係ある?

粉は鰻(うなぎ)のかば焼きや七味唐辛子の材料のひとつに、葉っぱは煮物の小鉢にトッピング。

これは普通に東西共通か・・・

一般に市版されている七味とは一味違う京都の七味唐辛子は、山椒の香りが強いのが特長です。故郷の京都では、うどん屋(関東でいう蕎麦屋)の各テーブルに必ずと言っていいほど竹筒の器に入った七味唐辛子が備えられていて、熱いうどんに振りかけた時に湧き上がる香りは食欲が亢進する源になっていました。香りの元はもちろん山椒です。今では七味唐辛子は京都名物のひとつになっていて、京都駅のキヨスクをはじめとする土産物コーナーでも売っていますが、以前は清水坂にある七味屋か祇園にある七味屋の支店、あるいは一部の乾物屋でしか入手はできませんでした。(売っている店を知らなかっただけかも知れませんが)

実家に行くたびに自分用と安価なお土産として七味唐辛子を買って帰るのが、今日でも継続するルーチーンになっています。

 

前置きが長くなってしまいました。

今年は野生の山椒(サンショウ)の木を3本も発見したのです。全て神奈川、全て幼木。僕としては10年ぶりくらいの大発見です。

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神奈川県・足柄で発見したサンショウの幼木(矢印のところ)

1本目は10月1日、コロナで遠征がNGなら郷土・神奈川を今こそもっと知ろう、と今年の行動指針にした「ディスカバリー神奈川」企画その4で、西丹沢の足柄方面に出かけた時。歩いていた山道で何気なく道端に目をやった時の発見でした。

もしかして山椒(サンショウ)?!

久々の発見だったので疑心暗鬼でした。その20㌢位の幼木は、雑草に囲まれながらも存在感を十分に発揮していました。

シダのようにキレイに並んだ対生で独特の模様のある葉は、日本料理の煮物や刺身盛りなどに添えられているアレに間違いは無いようでした。葉っぱを一つちぎって指でこすり、臭いを嗅ぐと完全にビンゴでした。

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2本目は先週、ご近所で。住宅地の道端のコンクリートの溝蓋と垣の僅かな隙間からがっつり芽を出したやはり20㌢くらいの幼木でした。ど根性で生きてます。コンクリート垣が「背もたれ」になって団扇のように平たく枝を張っているのがユニークです。

3本目は2本目から数日後。場所は2本目の幼木を発見したコンクリート垣の上にある家の庭です。家の主である婆様に頼まれた草刈りを手伝っている時に発見しました。

しょぼい幼木ですが、下は柔らかい土なので掘り出せそうです。

婆様には、掘り出しに来るから抜かないようにと頼んでおきました。次に行った時にはしっかりと木の枝3本で作った三角錐型の柵で囲って幼木をガードしてくれてました。婆様に感謝。慎重に植え替えを計画したいと思っています。

2本目と3本目は平面距離では10㍍と離れていません。ルーツは同じか?

簡単に次々と見つかるサンショウの幼木。よく探せばいっぱいある?僕の目は節穴か?

ちょっと悩みました。